企業情報
企業名:Capacity
起業年:2017年
創業者:David Karandish
従業員数:51-100人
企業URL:https://capacity.com/
Capacityとは
2017年にDavid Karandish氏によって設立されたCapacity社はミズーリ州東部のセントルイスに所在する、最先端のAI技術を駆使したエンタープライズヘルプデスクサービスである。
新しいものを作ることが好きだったDavid氏は、高校生時代に父親の会社が捨てた古いパソコンを家に持ち帰り、プログラミングを覚えた。
その後、プログラミングを用いて様々なビジネスを行い、数々の失敗経験を経て、2006年に百科事典やQ&Aサイト情報を基に、検索された言葉の意味や質問に対する回答をワンストップで回答するAnswers.Comの前身の会社を創業し、2014年にプライベートエクイティ会社にUS$900 million(約930億円)で売却を果たした。
David Karandish氏は仕事をしていく中で、約1/3の時間を情報収集に費やしていることに違和感を覚え、SiriやAlexaからインスピレーションを受けて、社内のあらゆる情報をチャットで瞬時に取り出せる最先端のエンタープライズヘルプデスクサービスを提供するCapacityを立ち上げた。
サービス概要
従業員の生産性を上げる為に、人工知能を駆使して開発されたセルフラーニングプラットフォームCapacityは、社内データベース、クラウド上の情報、エクセル、社内アプリケーションなどいった社内組織のあらゆる知識や情報をチャットに質問することによって抽出することを可能にする。
アプリ内にあるチャットを立ち上げることで、質問の回答を知っていそうな適任者と結びつけ、瞬時に欲しい情報を聞き出すことをユーザーに促すことも可能にする。
出典:Capacity
米調査会社FORESSTERによると、企業の約60% – 73%の情報やデータはうまく活用されておらず、分析さえされていない状況だという。そういった背景から、Capacityは独自の技術を活用し、チャットボットだけでなく、企業の情報やデータを分析して、スケジュールスケジュール調整、契約の流れ、顧客リードの管理など様々な業務プロセスを視覚化し、効率化するRPAプラットフォームWorkflowsも提供している。従来RPAツールは単純作業を自動化することを得意としているが、Workflowsを使用すれば、なぜ特定の業務に時間がかかっているのか、人と機械の両方が行う作業をどう効率的に自動化することができるかなど、より具体的に解決策を提示することができるのだ。
2020年現在では、世界中で数十社の顧客を獲得しており、特に金融、IT、カスタマーサポート業界などが多い。これまでの累計調達額はUS$36.4 million(約37.5億円)にも達し、順調な滑り出しでビジネスを拡大している。
最後に
コロナ禍時代において、在宅で仕事をする時間が増えたことから、社内外の人に気軽に相談や質問をすることが難しくなったことは言うまでもない。Capacityが提供するような、洗練された人工知能を活用するヘルプデスクがあれば、より業務を効率的に行えることだけでなく、削減した時間を創造的な時間に費やすことができ、社員の生産性も向上するだろう。
”Help teams do their best work”をミッションに掲げたCapacityは、顧客の課題解決に向け、さらなる技術開発に力を入れ、ビジネスを拡大させていく。